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ファイナルバトルロワイアル(3) 声が聞こえていた。 この戦いの始めから、それはずっと聞こえていた。 「そうだ……もはや問答無用!私たちは、戦うことでしか語り合えない!!」 ユーゼスがその言葉を告げたのと同時。 あの黒い悪魔のような巨人を包むように蠢く、血の色と闇の色が混ざった念の集合体。 ユーゼスが力をふるうたびに、その声は大きく心に響いた。 あの力が暴れ狂うほどに、その念が心を侵食した。 そしてそれは今、一層大きく泣き叫び、憎しみや悲しみを垂れ流して、その苦しみを叩きつける。 痛い、と。 苦しい、と。 助けてくれ、と。 その叫びを踏み台にしてユーゼスは、ものすごい力をフォルカにぶつけ続ける。 その姿を見て思う。 それが、そんなものが強いということなのか。 そんなことをずっとずっと望み続けて、そのためにたくさんの人を犠牲にしたのか。 どうしてあれほどに悲痛な叫び声をあげさせて、それを踏みにじり続けられるのか。 そんなものが強さだなんて、私は認めたくない。 あの時だ。 地面の中から大きな怪物が飛び出してきて、その怪物にあたしは飲まれた。 そしてあたしはあの時、あの赤黒い渦の中にたった独りで放り込まれてた。 気が狂いそうになるなんてものじゃない。いっそ、狂うなら狂いたかった。 無限の悪意全てに憎まれ、傷つけられて、自分が生きていること、そして存在していることすら悲しくなった。 それが今こうして生きていられるのは、あの時に守ってくれた暖かな心のおかげだった。 あの時、助けてくれたマシュマーさん、ヴィンちゃん、みんなのおかげだった。 あたしのために力を尽くしてくれた人たち。 ここに呼ばれて殺し合いを強いられて、それでも懸命に生きようとして戦っていた人たち。 その人たちが皆で私を助けてくれた。そんな人たちが今、苦しんで泣いている。 一際大きい声……ラミアちゃんだった。 おおおおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお………… またユーゼスが力を放った。 フォルカはそれを懸命にしのぐ。 私の心を削る声はさらに大きくなった。 あのとき励ましてくれた優しい声。 静かで力強い声。 明るい太陽のような声。 あたしがこの殺し合いで出会って、別れて、すれ違って、戦って。 そんな人たちが、今はもう殆ど生きていない。 そして死んでしまっても安らかな眠りは与えられなかった。 みんな、みんな、みんな、みんな、今ここで、あたしの目の前で苦しみ続けている。 「ミオ、どうした……涙?」 シロッコさんの言葉で初めて泣いていることに気付いた。 自分の襟元が、頬から流れ続けた涙を吸って湿り気を帯びているという、そのことにも。 「大丈夫……大丈夫だから……」 大丈夫なんかじゃない。 こんな光景を見せ付けられて、ただ泣いているだけの女になんてなりたくなくて、精一杯強がっただけ。 でも現実では、自分はこの状況を何も変えられない。 あたしは魔装機神の操者なのに。世界の危機を防がなきゃいけないのに。 仲間が苦しんでるのに、あたしを助けてくれた人たちは、あんなにも苦しんでるっていうのに何もできない。 くやしいよ。 なんでこんなことになるの? 弱いからいけないの? 私たちやあの人たちは、あんなにも苦しんで、それを踏み台にしてるユーゼスが強いからって、それでいいの? ねえ神様。ウルトラマンでも何だっていいから。 答えてよ! 「――――ぐあああああああああああああああああああああッ!!!!」 直撃だった。 ユーゼスの一撃が割れかけた空間ごと、壊れかけた地面ごと巻き込んで、フォルカを吹き飛ばした。 浮島みたいに浮かぶ戦艦のように大きな岩に叩きつけられて、そしてそれが爆発して塵になって消し飛んだ。 「フォルカァ――――――――ッ!!!!」 空間全体に響き渡る衝撃波だけで、あたしたちは吹き飛びそうになる。 今、この戦いであたしたちはそれくらいに無力だ。 できるのは目の前で戦っている彼の無事を願って、叫ぶみたいに呼びかけることだけ。 「フォルカ……修羅の王、か。だが所詮、お前の力など有限に過ぎん。 異次元から無尽蔵の念をとりよせエネルギーとする私の前では、津波の前の小石と同様」 「……例え小石でも神速をもって弾丸となせば、津波とて突き破ってみせる!!」 フォルカはまだ諦めていない。 ヤルダバオトというマシンの装甲、そのあちこちにひびが入っても立ち上がろうとしている。 「やってみろ――――ボルテックシューター」 「う、おお、おおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」 巨大な黒い竜巻にフォルカが飲まれた。 でもその一瞬後、その竜巻を一筋の光が突き破った。 それは竜巻に比べてあまりに細いけど、でもそれはもう一筋、さらにもう一筋と竜巻を抜けていく。 あの光がフォルカの拳だ。闇を切り裂く黄金の光だった。 「おおりゃぁあああッ!!」 ついに無数の光が竜巻を粉々に吹き飛ばした。 でもユーゼスには届かない。そうしているうちにまた次の竜巻がくる。 「どうした。そうやっていつまで私に届かぬ拳を振るい続けるつもりだ? 私に届くまで一体いつまでやるつもりだ。百発か、千発か、万か、億か、それとも兆か?」 轟音。 さっきのが閃光なら、今度は大砲だった。 ユーゼスがわずかに表情を動かした。 巨大な爆発が黒い渦を突き破り、大穴が開いた竜巻はそのまま雲散霧消する。 「真覇……剛掌閃……!!」 「…………ほう」 「たとえ……それが那由他の彼方でも……俺は戦う!そして勝つ!」 赤い髪が燃え上がる。紅の眼が輝く。 そしてひびだらけの白い装甲に光を纏わせて、フォルカとそのマシンが何度目かわからない突撃を敢行する。 「でえりゃああッ!!」 そして、また――――阻まれる。 ユーゼスが全身から放出する悪霊の念が強力なバリアみたいにフォルカの攻撃を防御している。 いまやそれはどんどんその力を増していて、フォルカの渾身の一撃でも貫けるかどうか。 そしてそこまでのパワーをユーゼスがふるうということは、その分だけ悪霊の力を、みんなの魂を搾り取るということだ。 おおおおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお…………!! その声を聞くだけで気が狂いそうになる。 耳を塞ぎたくても無駄だ。身体が震える。あの声は心を直接、蝕んでくる。 ユーゼスがその力を攻撃のために使う。 なんの変哲もない。腕をかざしてその黒いエネルギーをフォルカに向かって叩きつけただけ。 「ぐああっ!?」 直撃を受けたならただじゃ済まない。現にフォルカの背後にあった大地が粉々になって噴き上がった。 フォルカは間一髪でよけた。でもその余波が掠めただけで、木の葉みたいに軽々と吹き飛ばされる。 頑張ってる。 フォルカは一生懸命に戦っている。 あんなにダメージを受けて、気を抜いた瞬間に即死の緊張の中で、それでも少しも弱気にならずに戦っている。 ほんとの本気で命を懸けて、みんなの魂を救うために、髪の毛一本ほどにだって諦めてない。 それでも。 それでも、弱いから。 弱いから、その全てが否定される。 ユーゼスは無表情だ。 必死に攻撃するフォルカを見ても、眉一つ動かさずバリアの中からそれを眺めている。 ゆっくりと手をかざして力をふるい、世界を吹き飛ばす一撃を撃ちはなった。 ユーゼスを囲むあんなに悲しい嘆きの声。それが一際大きくなった。それをずっと聞いていて、あいつは何も感じないのか。 まるで当然のように、みんなの無限の憎しみ、嘆き、悲しみをひき潰して力にして。 その力を振るって神様だなんて言ってのける。 許せない。認めたくない。 でもあたしがどんなに否定したって、それだけでフォルカがユーゼスを倒すなんて夢物語は起こらない。 弱いから。 あたしが弱いから。 あいつは私たちの大事なものを奪い尽くして、それを当然のように利用して私達を傷つけ続ける。 強いから。 あいつが強いから! 弱いから何をされたって何もできない。 強いから何をしたって許される。 「ボルテックシューター」 またユーゼスの一撃が世界をえぐった。 フォルカは、今度は完全には避け切れなかった。 そしてそれでも諦めないで、ボロボロになっても立ち上がろうとして……今度はそれができなかった。 「フォルカ!フォルカ!フォルカぁぁああ!!」 あたしは馬鹿みたいに叫んでいた。 悲しくて、それ以上に悔しかった。 「強すぎるっ…………!」 シロッコさんが呻くように呟いた。 強いからなんだっていうんだ。 それが、それだけで何の価値があるっていうんだ。 何をしたっていいのか、何をやっても許されるのか。 弱肉強食の意味なんてとっくの昔にわかっていて、二十年に足らない短い人生の中でもそれなりに思い知ってきたけれど。 それでもあたしは悔しくて、認めたくなくて、だだをこねる子供みたいにフォルカの名前を叫び続けた。 ◇ ◇ ◇ 「終わりか。フォルカ・アルバーク」 「……ぐうっ」 巨大な岩塊に半ばめり込んだ赤い髪の修羅神を、黒い悪魔が見下ろしていた。 ヤルダバオトはゆっくりと立ち上がろうとしている。 ユーゼスからすればその隙に追撃するのは容易い。だがそれをしない。 「私が無限の牢獄の中で願い続けた宿敵との決着は、永遠に叶わぬものとなった。 そしてそれはお前に託されたのだ。例え嫌だと言おうが、お前は私を満足させる義務がある」 「ぐ、ぅ、ぉおおお……!」 立った。 そして身体の中の骨の髄まで染み込んだ機神拳の構えをとる。 「はああぁぁぁぁああああ!轟覇!機神拳!!」 光り輝く覇龍が風を裂く咆哮とともにゼストに襲い掛かる。 ユーゼスはそれを避けようともかわそうともしない。 ――轟。 身に纏ったオーラだけで防ごうとする。 拮抗するふたつの力。 だがそれはすぐに終わり、フォルカの放った覇龍が、巨石に激突した人間のように一方的にひしゃげて、そして消えた。 「……!!」 「単純にすぎるな……つまらん。もっと必死になれ。心技体全てを使って私に向かって来い。 それでもかなわなければ限界を超えてでも更なる力をぶつけてこい。できないなどとは絶対に言わさん」 ユーゼスは己の強さをフォルカにも要求している。 それは理屈ではない。唯一、同等の存在であった並行世界の番人との決着に対する妄執だった。 『一人は寂しいだろう』などと言い残し、そしてユーゼスを置き去りにした、あの男への意趣返しだ。 クォヴレーは他の世界を、そしてフォルカたちを庇って死んだ。 それはあの男にとって自分を倒すという使命に勝る優先事項だったというのか。 そして、その使命を託した者がこの程度なのか。 そんなことはユーゼスには絶対に許せるものではなかった。 「そのためならば、どのような方法であろうとやってやろう。足りないのは怒りか、悲しみか。 あそこでお前の名を呼んでいる奴らを、お前の目の前で惨たらしく殺してみせようか」 「――貴様ぁぁぁぁああああああああああああ!!!!」 フォルカの覇気が爆発した。 「……やはり怒りか」 「そんな真似は絶対に許さん! 心まで堕ちたか、ユーゼスッ!」 ヤルダバオトが高速で間合いを詰め、強烈な蹴りを放つ。 ゼストがガードした瞬間にはすでに姿はなく、風の如き俊敏さで背後に回りこんでいた。 「はああっ!」 渾身の一撃が悪霊どものガードを突き破った。だがそれもほんのわずかにめり込んだだけ。 「威力が上がっているな……だがまだまだ足りん」 「くっ――!」 回し蹴り、さらに回転蹴り、もう一回転して三段蹴り。 空間を切り裂く衝撃と轟音が三連続で響き渡った。 しかしこれも僅かにバリアの表面を削り取って終わり、それをゼストがまたたくまに再生する。 「私の言葉がハッタリだとでも思うのか? お前たちを召喚して殺し合いをさせた、この私が本気でないと?」 「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」 フォルカの咆哮。 大きく振りかぶって叩きつけた渾身の握り拳がバリアを突き破って肘の手前までめり込んだ。 だが次の瞬間、バリアを構成する怨念が粘着質の液体のように動いてフォルカの腕に絡みつく。 握りつぶして引きずりこもうと、不気味なうめき声をあげながら。 「零距離……爆ぜろ!覇龍――――――――ッ!!!!」 爆発。 めり込んだフォルカの腕から黄金の光が放たれた。 まずフォルカは渾身の覇気を拳に込めてバリアを突き破った。 そしてそのままそれを腕から放出して爆発させたのだ。 だが、それも――――届かない。 「面白いな……しかし、私も同時に更なる力を放出すれば相殺は可能だ」 「……!!」 遠すぎて届かない。 目の前にいるというのにあまりにも遠すぎる。 「だがその進歩は認めよう。ふむ……ならば一人殺してみるか」 「……うわあああああああああああああああああああああああああ!!!!」 何でもないことのように。 戦いの最中だというのに。 ユーゼスはフォルカから視線を外し、ミオたちを見てそう呟いた。 その様を見てフォルカは実感した。 その様を見てフォルカは実感した。 この男は本当にやる。虫を踏み潰す程度にあっさりとやってのける。 止めなければならない。 何に代えても。 もし彼らまで死んでしまえばどうなるか。 そうなってしまえば――――フォルカは結局、またしても何も守れなかったことになってしまうのだ。 だが、拳はユーゼスには届かない。 現実は何も変わらない。 そして黒い衝撃に吹き飛ばされるという、その現実が何も変わってくれない。 「今のお前は無力だ」 ――オレハ、ムリョクダ。 「思い知れ。そしてかつての私と同じ絶望を味わうがいい」 ――オモイシレ。 ――オ モ イ シ レ ヨ 。 ◇ ◇ ◇ フォルカはねじ伏せられた。 文字通りに、地面に叩き伏せられるようにしてゼストに屈服した。 「……さて」 黒い悪魔がこちらを向いた。 その姿を直視するだけで全身を走る血液が凍る。 あんなものに今までフォルカは立ち向かい続けてきたんだ。 それを考えたら自分がそこから眼をそらすことはできなかった。もちろん逃げるなんてことも。 「早速で悪いが死んでもらおう。どちらか一人」 死ぬ。 アニメや漫画なんかでよく聞くはずのその言葉が、今のあたしにはまぎれもない暗黒の未来を示すものになって心をえぐった。 何故なら、そこにその末路が目に見える形で存在していたから。 永遠に苦しみ続ける無数の魂が、何よりもはっきりと死というものの具体性を訴え続けていたから。 そしてあたし自身が、あの中にいる死者たちの苦痛を気が狂いかけるまで味わったことがあるから。 怖かった。 震えが止まらない。あんなのは二度とごめんだ。 でも。 「ユーゼス……あんた、それでいいの?」 あたしの悔しさがそれを上回った。 「……質問の意味がよくわからんな、ミオ・サスガ。聞きたいことがあるなら冥土の土産に答えてやってもいいが」 「そのまんまの意味よ。あんたは間違ってる。それでいいのかって言ってんのよっ!」 気持ちが直接、口から飛び出した。 自分の感情を具体的な言葉にする余裕がなかった。 ユーゼスはそれを聞いて、嘲笑った。 「くはははははははははは、ならば間違っているという根拠を聞かせてもらおう。何故だね?」 「あんた……その声が聞こえてないの? みんながこんなにも苦しんでる。あんたのせいでね。 そんな神様なんて正しいわけがないじゃない!!」 幼稚だな――と、ユーゼスはその貌を歪めた。 それがたまらなくムカつく。 「お前は世界がなんの犠牲もなく回っていると思うのか。 誰かが笑っているその裏で、誰かが常に苦しんでいると気づかないのか? 地球の人間が栄えるその裏で、多くの動物がその分だけ殺され続け、多くの植物が焼き払われ、多くの自然が滅ぼされた。 人間だけではない。どんな生物も食物連鎖からは逃れられない。生きるということは何かを殺して糧とすることだ」 「そうやって言い訳するつもりなの……!」 「言い訳ではない、事実だ。それを受け入れられないお前こそ話にならん」 まるで愚かな子羊を啓蒙してやると言わんばかりに、ユーゼスは傲慢な言葉を並べ続けた。 「そして何かを得るということは何かを犠牲とすることだ。私は全てを失った。何もかもだ。 だからこそこの力を得ることができた。多くのものを得ようとすれば、その分だけ多くのものを失う。 私は運命に全てを奪われた。因果律に永遠に囚われた。だから私は運命に、因果律に復讐する権利がある。 そして私と同じ運命を辿るものがいなくなるよう、新たな秩序を作り上げる。 ならば世界を司る運命を相手にする力を手に入れるには、世界を犠牲にするのが道理というものだ」 「ふっざけんな!そのためにみんなを犠牲にしていいなんてわけない!」 「それがいいかどうかを決めるのはお前ではないし私でもない……それは力だ。弱いものは滅び、強い力を持つものが栄える」 「違う……!そんなのは絶対に違う!!」 ユーゼスは首を振った。 それはあたしの言葉の否定であり、そしてもうひとつ。 もう無駄だと。話す価値はないと。 「ならばこの状況を力以外でどうにかしてみせろ。強ければ生き、弱ければ死ぬだけだ」 ユーゼスが構えた。来る。 フォルカを吹き飛ばし続け、その分だけ皆の魂を苦しめ続けたあの力が, あたしを殺しに来る。 逃げろとシロッコさんが叫んだけど、どこへ逃げろというのか。 それにあたしは逃げたくなかった。あいつには負けたくなかった。 「弱さなど何の価値もない。少なくとも私には一片たりとも必要はない! 私に必要なのは強さだ!力だ!一度決めた道を何があろうと貫き続ける意志だ!」 そんなことをみんなを苦しめ続ける言い訳に使うような奴には、絶対負けたくなんかなかった。 「――――ふざけんなああああああああああああッッッッ!!!!」 自分の機体のありったけの出力で黒い奔流の中に飛び込んだ。 フィールドを纏って突撃するディストーションアタック。 ぶつかり合う瞬間にものすごい衝撃がきた。 「くううっ!」 フィールドを貫通してわずかにダメージがきたけど、それは外部装甲を削っただけ。 ぶつかる瞬間に鉄砲の弾みたいに機体に横回転をかけて、弾かれるようにしてダメージを逃がした。 斜めに弾かれたマシンの体勢を立て直して、そしてそのままユーゼスに突っ込んでやる! 「くらえっ!!」 「む――――」 激突。 あたしの機体のパワーはフォルカの足元にも及ばない。 さっきのユーゼスが撃ってきた一撃だって全然本気じゃない。 それでもまともにぶつかれば、あたしは死んでいただろう。 だからこのままじゃこいつにダメージを与えることなんてできない。 そんなことは解ってる。 おおおおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお………… 私の目の前でみんなが泣いていた。 こんなのを目の前にして、それをほっといて逃げるなんてできない。 魔装機神の操者は世界のために、みんなのために戦うんだ。 だけど、もうそんなことだって関係ない! 「ユーゼス……!やっぱりあんたは間違ってる!」 「まだ言うか……」 どんなにパワーを上げても、あたしのマシンはあいつのバリアに阻まれたまま、少しも進まない。 やがてそのままどろりとユーゼスの纏う力が私を包み込み始めた。押し潰すつもりだ。 フォルカやシロッコさんが何か叫んでいたけど、それも悪霊の声でよく聞こえない。 「なんであんたはこの声を聞いて平気でいられるのよ!? あんただって元は人間でしょ!? みんながこんなに苦しんでるのに、ひどいとか、申し訳ないとか少しでも思わないの!?」 「言ったはずだ。それは弱さだと。そしてそれはもう私が超越し、捨てたものだ」 完全に包まれた。 ぎしぎしときしむ音がする。 この状況はそのまま深海の圧に押し潰されかけた潜水艦だ。 「…………じゃあっ!……あんたは絶対、神様になんてなれない!!」 「なんだと?」 ユーゼスの力が強くなればなるほど、そのために費やされる魂たちの嘆き声も大きくなる。 今のあたしはそれを聞けば聞くほど、ユーゼスへのたとえようもない怒りが湧いてくる。 「弱さを持たない人間なんていないんだよ!みんなみんな弱くて愚かなんだ!あたしもあんたも!」 「私は……それを捨てた!」 「弱さは悪いことなんかじゃない。誰でも弱さがあるから、誰かの弱さをわかってあげられるんだ。 何も怖くない人間は一生懸命になんてならないし、誰かを心配しない人間は他人に無関心にしかならない!」 「それも、私には必要ないといっている!!」 きしみがさらに大きくなった。 でも怖くない。怒りがそれをぶっちぎれるくらいに上回っているから。 「人間の弱さを捨てて、人間の弱さへの理解も捨てて、そんなんで人間の住む世界を調停する神様になんてなれるもんか!!」 「――――!!」 「はっきり言えるよ。このままじゃあんたは神様になっても他の人間に自分勝手な考えを押し付けて、理不尽に命を奪う。 人間を愚かだって見下して、今ここで皆の魂を搾り取っているみたいに、苦しませ続けて殺し続ける!!」 「な、ぐ――う、おおおおおっ!」 圧壊。 私のマシンを包んだ紅黒いオーラがぐしゃりと潰れた。 だけどあたしはそこにはいない。 外部装甲をパージして、その勢いで一瞬だけ私を囲む悪霊のオーラをこじ開けて、そして脱出。 「だからあたしは弱さを捨てない!人間のままで、しがみついてでも守るっ!」 少しでも確実にするためにギリギリまで近づく。 それでも一か八か。 想いを強く、強く、強くイメージする。 可能性がどんなに低くたって、ここで絶対にしくじるなんてできない。 ディストーションフィールド最大出力。 全速突撃――――!! 「――――いっけえええええええええええええええええええええええええッッ!!!!」 ◇ ◇ ◇ その機体はすでにボロボロだった。 このバトルロワイアルの初めから、ずっと戦いの連続を駆け抜けてきた。 虚空の破壊神と呼ばれた宇宙怪獣をも相手に戦う機体が跋扈するこの戦場で、その機体はそれほど秀でた力を持っているわけではなかった。 それでもここまで破壊を免れて生き延びてきた。 装甲は傷つき、関節やモーターの過負荷で動きも若干鈍い。 だが鎧に身を固めて非力を補い、パイロットが知恵を絞り、そしてほんの少しの運に恵まれて。 か弱く、無力で、傷ついて、それでもあがき続けて。 そしてついには神へと挑む。 それはまるで人間のようだ。 ――エステバリスカスタム テンカワ機。 奇しくもこの機体の本来の持ち主も、かつてあまりに強大な敵に無謀とも言える戦いを仕掛け続けた。 果たしてこの機体がそんな運命を引き付けているのかは誰もわからないが。 ゼストが巨大な津波のようなオーラを出現させた。 躊躇うことなく突撃するエステバリス。 まともにぶつかればまさしく小石のように砕け散ることは間違いない。 それでも逃げることをしない。 ただ真っ直ぐに前へと全速で。 もはや飲まれる寸前。 砕け散る。跡形もなく。 逃げようとしても間に合わない。 そのときエステバリスが姿を消した。 「――うがああああああああああああああああああああああああっ!!!?」 ユーゼスの絶叫が虚空を裂いた。 ゼストの胸元のあたりで何かが爆発した。 カラータイマーのあたりを押さえて呻く漆黒の超神。 青い血が胸を抑えた手の隙間から猛烈な勢いで噴出した。 ――ボソンジャンプ。 一瞬の短距離時空間転移でゼストの攻撃を掻い潜り、バリアのさらに内側の超至近距離へ飛び込んでダメージを与えたのだ。 ミオが備え付けのマニュアルでジャンプ機能を把握していたこと。 エステバリスのフレームがもともと単独ジャンプ用に作成されていた試作機だったこと。 演算ユニットを必要としないほどの短距離ジャンプだったこと。 そしてミオの念と意思の力が転移ナビゲーション能力の代役を果たすことに成功したこと。 これらの要素が揃い、そしてフォルカすらなしえなかった奇跡にも等しい一撃を生んだ。 だがそれは決して奇跡ではない。 条件が揃えば誰だってできることだ。 しかし誰もやらなかった。簡単な話だ。 単独ジャンプで『生存』が可能なのは、先天的なジャンパーの遺伝子を持つ者か後天的に調整を受けた者。 そうでなければ戦艦クラスの高出力フィールドにでも包まれていない限り、ほぼ確実にジャンプに耐え切れず死亡するからだ。 そしてそれはミオも例外ではなかった。 ミオ・サスガはこのために、この一撃のためにまさしく命を捨てた。 彼女とその機体は、まさしく人間そのものだった。 非力でか弱く、傷つき続けてそれでも諦めることなく、常に前を向いて戦い続け、そしてついにはその一撃を神へと届かせたのだ。 「ぐ、あああああああああっ!」 ユーゼスが反射的に力をふるい、それだけでエステバリスはバラバラになった。 おそらくすでにコックピットのミオは生きてはいなかっただろう。 彼女とその機体はその最期すら、実に人間のようだった。 あまりにあっけなく、あっさりと、その終わりは儚いものだった。 【ミオ・サスガ 死亡】 ◇ ◇ ◇ 「ミオ……!!」 フォルカは呆然と呟いた。 マシンはボロボロだが、まだ動くようではある。 だがあれほどまでに満ちていた激しい闘志がどこかに消え失せたようだ。 「フォルカ、大丈夫か!」 「あ――」 シロッコが近づいて声をかけても心ここにあらずといった風情だ。 ミオの死が堪えているのか。 それは一目でわかる。 だがそんなことをしている暇は、残念ながらこちらにはない。 「ダメージは? まだ戦えるのか、どうなんだ!」 「あ、ああ……」 詰問するような口調のシロッコに気圧されながらもフォルカはかろうじてそう答えた。 ならば、次だ――と、シロッコはユーゼスの方向に視線を向ける。 ミオの一撃によるダメージ自体はそう大したものではなかったようだ。 爆発の規模からして、それはシロッコも予測していた。 傷の表面はすぐに悪霊が修復してしまった。もちろん内部まで完全に治すには、まだ至らないだろうが。 だが精神のダメージはかなりのものだったようだ。 「私は……今さら…………!」 どうやらフォルカとどっこいどっこいだな、とシロッコは若干呆れ気味にそんなことを思った。 ぶつぶつと何かを呟いており、こちらに襲い掛かろうという動きは見せない。 これは僥倖だ。これこそが彼女が命を賭けてもたらしてくれた最大の勝機だ。 だがそれには彼の力が不可欠だ。 そう考えて、今度はフォルカのほうに視線を戻す。 「フォルカ、気持ちは解るがここは戦場だ。ならばやるべきことはまず勝つことだ。 仲間の死を悼むのは後でもできる。それがわからないほどの素人でもあるまい」 「だが……俺は……またっ……!」 どうやら少々メンタルケアが必要なようだ。 時間は惜しいが仕方あるまい。 「君は何を気に病んでいる。私たちはゾフィーの前で皆、覚悟を決めたはずだ」 「それでも俺は死んでほしくなかった!俺は……守るための力が欲しかった。だが、誰も……!」 「……助けられなかった、と言いたいのか。ラミア、イキマ、クォヴレーのように」 「そうだ……俺は……無力だ……ユーゼスのいったとおりだった」 なるほど。そういうことか。 ならばその重石を取り除いてやればいい。 「ミオはあの時こう言ったはずだ。『みんなみんな弱くて愚かなんだ』とね」 「……」 「少なくとも彼女は君を責めるようなことはしないだろう。 それに気づいていなかったか? 彼女は君が先程の戦いで傷ついた時には、涙を流しながら名前を呼んでいた。 それが君がユーゼスに及ばなかった無力を責める声だとでも思うかね?」 「それは……」 言葉を並べながら、フォルカに気づかれぬよう、ユーゼスを観察する。 横から襲いかかられでもすれば、フォルカはともかく自分はひとたまりもない。 だがまだ奴の方も立ち直りきれてはいないようだ。 「それにな――私やミオは初めから君に救いの手を差し伸べられることなど期待していない」 「それは……俺が」 「無力だから、ではない。私たちは同志だからだ」 「え――」 こんな言葉はシロッコの趣味ではないが、それが必要ならば使うまでのこと。 そして実際、嘘というわけでもない。まったく柄でもない話だが。 そんな内心を隠して話を続ける。 「君は紛れもなく強い。それは認めよう。私などまともに戦えば足元にも及ぶまい。 だがその力に私たちが頼りきりになるつもりなら、あの時に君だけをユーゼスの元へ行かせればいいだけの話だ」 「……」 ならば、何故――フォルカが無言でそう問いかけている。 いや、ここまでくれば半ばわかっているのだろう。 「私たちは君の隣で戦うためにここにきたのだ。君の差し伸べた手に引かれて、その後をついていくためではない」 「それが……同志か。だがそれでも、いやだからこそ死んで欲しくはなかったんだ、俺は!」 「傲慢だな」 「だが――!」 まず、あえて突き放すような言葉を投げる。 そして予想通りの反論を待ち構える。 「ならば戦え。その傲慢を貫き通してみせろ。取りこぼしたものを嘆く暇があるのか」 「……!」 「己が無力だろうと関係ない。力では君に遥か及ばぬはずの彼女が、それをたった今見せたはずだ。 今、自分が成すべきことを果たせ。先刻も私はそういった。それは変わらんよ」 「……………………わかった」 フォルカが頷く。 シロッコは確認のために最後の問いを投げかけた。 では、成すべきこととは何だ――と。 「ユーゼスを倒すことだ」 その答えに満足し、シロッコは己の機体ごとユーゼスへと向き直った。 そしてフォルカの機体がそれにならって向き直り、さらにずいと機体を前へと進める。 「……シロッコ」 「なんだね」 「俺はどう戦えばいい? お前なら俺よりも的確な判断ができそうだ」 「ふむ……」 どうやらフォルカには、シロッコにとって都合のいい方向に意識の変化があったようだ。 少なくとも先程の戦闘よりも冷静になってはいるし、シロッコもあの戦いを見た後なのでフォルカとユーゼスの戦力を正確に把握している。 「では私が後衛で様子を見よう。何かわかったら伝える。それまで無理な攻めは控えてくれ」 「了解だ」 通信が終わったと同時に二機が全速力でユーゼスに向かって飛翔する。 「ぐ――――」 ユーゼスがこちらに気づいた。 迷いと苦しみが明らかに見て取れる。 少なくともプレッシャーは先程までとは比べ物にならない。 ならば。 「オルガキャノン展開!フォルカ、射線を空けろ!」 シロッコがヘルモーズで手に入れた兵器の一つ。 本来はバルマーの指揮官機、エゼキエルタイプの持つ強力な砲撃用装備だ。 コンパクトにまとめられた砲身が変形してロングバレルとなり、そしてエネルギーの充填が完了。 「発射!」 光の奔流が凄まじい勢いで放たれた。 ユーゼスが津波のようなオーラで迎撃。 だがもちろん予想の範囲内だし、本命はあくまでフォルカだ。 すでに覇気は満ち、雷光と化した修羅神が黒い魔王へと狙いを定めていた。 「――轟覇!機神拳ッ!!」 黄金の龍の咆哮。 そして再び戦いの号砲が鳴った。 ◇ ◇ ◇ ――結論から言えば、ユーゼスは倒せる。 シロッコは戦闘を後衛から観察し、そして確信した。 フォルカは先程までの猪突猛進ともいえる攻勢には出ず、一撃離脱を主体とした戦法でほぼ互角に黒い超神と渡り合っていた。 ユーゼスのあの凄まじいパワーは相変わらず圧倒的だ。 だがプレッシャーはそれほどでもない。 奴の思考は戻ることも進むこともできないほど行き詰っている。 あの男はこの殺し合いを始めるその前から、宿敵との決着とやらに拘り続けてきた。 神となって世界を調停するという悲願と同じ、ひょっとすればそれ以上の優先事項となって。 だがそれをクォヴレーは放棄した。 ユーゼスがどれほど待ち望み続けたのかは知らないが、結果としてそれは奴に巨大な絶望を与えることになった。 宿願を叶えることはできなくなった。ならばもう一つの悲願に全てを賭けるしかなくなった。 しかし、それをミオに否定される。 クォヴレーを失った時点で、奴はヒトを捨てなければ前へは進めなかった。 だがそうやって進み続けても、それは間違いだと突きつけられた。 最早、戻れない。だからといって進んでも道が見えない。 実のところ……道はある。ユーゼスが神になるというもう一つの悲願すら捨てて、悪魔として全ての世界を支配しようとする道だ。 今まで奴が築き上げた全てを自身で否定して、その道を選べるのか。 可能性は低いが、もしそうなってしまえば全並行世界が取り返しの付かない事態を迎えることになるだろう。 そしてその場合、覚悟を決めたあの怪物にシロッコやフォルカもあっさりとねじり潰される。 それだけは避けなければならない。 「く……おのれっ!」 ユーゼスがフォルカに雑な攻撃を仕掛け、かわされる。 悪霊の力を使った攻撃は威力は凄まじいが、以前のような迫力と鋭さがない。明らかに精神面での動揺が原因だ。 神速ともいえるフォルカのマシンに対して、それではあまりに不足。 軽々とかわされて、逆にその動きに翻弄される。 そしてやがてガードを崩され、危うくフォルカの手痛い一撃を受けそうになる。 だが――――防御に回ればあのエネルギーがことごとく致命的な瞬間を回避させる。 そしてあの防御を真正面から崩すには、こちらには火力が足りない。 いや、あれを崩すとなれば、まさに世界を砕く一撃でもなければ不可能だ。 フォルカの奥の手――だがその場合、フォルカが力尽き、そしてシロッコだけであの木原マサキに対抗できるか。 そしてフォルカに幾度となく攻撃をかわされ危うい場面を迎えたユーゼスの意識は、次第に防御へと傾き始めている。 ――まずい。 そうなれば打つ手はなくなる。 その前に。 だが。 「フォルカ――」 「シロッコ?」 ユーゼスとの間合いがやや離れたところを見計らって、フォルカに声をかけた。 これが最善手だ。ただ一つのリスクを除いては。 「私を信用できるか。命を預けられるか」 「……ああ」 僅かに間をおいて、だがその言葉に迷いはなかった。 そういえば――覚悟があるのか、と彼らに問うたのはシロッコ自身だった。 ならばそれは聞くまでもなく。 そして己自身にも覚悟が求められることになる。 皮肉気に口元をゆがめながら、シロッコは己のプランを実行に移す決意を固めた。 「同時に仕掛けるぞフォルカ。君は突破口を開け」 「シロッコ?……ああ」 後衛で戦況を分析していたシロッコ自身が攻撃に出る。 そのことの意味をフォルカは理解したようだ。 ここが勝負どころだ。 「フォルカ。どんな状況になっても己の成すべきことを果たせ。それを絶対に忘れるな」 「シロッコ……お前?」 「私は私の成すべきことを果たす。ミオもそうだった。だから君にもそうする義務がある」 「それは――――」 「それだけだ……いくぞ!」 シロッコは有無を言わせず会話を打ち切った。 次の瞬間にはゼストへ突撃するべく、全てのバーニアを爆発させるようにしてジ・Oを飛翔させていた。 その轟音がフォルカのシロッコへの問いをかき消し、そしてやむなくヤルダバオトもそれに続く。 「ぐ……おおおおお!」 ユーゼスのオーラが波のように二重、三重の壁となって視界を防いだ。 「フォルカ!!」 「双覇龍!!螺旋となって貫けッ!!」 フォルカの白いマシンがその両腕から巨大な二頭の龍を撃ち放つ。 それがねじれ、互いに絡みつくように一つの巨大な奔流となり、ユーゼスの作り上げたおぞましい壁をあっさりと貫いた。 シロッコの機体がそうやってできた大穴をくぐって、黒い超神へと突貫するべくさらに加速。 「シロッコ!!」 「後は任せろ。あの男は――――――――私が倒す!!!!」 ファイナルバトルロワイアル(4)
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パロロワは一つ一つのロワ企画そのものが息が長く、 日々状況や見解は変わっていくことからここでは2012年上半期現在の主観的な流れを基準として記述する。 (随時加筆修正・コメント求む) 黎明期 2000年-2002年 発展期 2003-2005年 衰退期 2006年 黄金期1(アニロワ1stの時代) 2007年 黄金期2(アニロワ2nd・漫画ロワ・ニコロワ1stの時代) 2008-2009年 第二次衰退期 2010-2012年 パロロワの系統図 黎明期 2000年-2002年 原作"バトル・ロワイアル"が発表されたのは1999年4月であるが、 インターネットや2chを含めて二次創作が有名になったのは2000年12月の映画版バトルロワイアル公開からである。 この時代のパロロワスレは全体的にオリバトとの境界が少なく、 2chの各板で原作設定や原作キャラの役割を○○キャラに入れ替えて展開を妄想するようなネタスレが大半であった。 ジャンプ作家ロワは上記のようなネタスレから始まり珍しく完結ロワしたの一つで、 ジャンプ作家を原作キャラに置き換えたいわゆるオリバトやキャラバトに近い典型的なロワである。 バトロワinモナーも原作をなぞったオリバト系だが、 SSではなくAA作品による物語進行により最初期に完結したという意味で非常に希少な作品。 系譜としては断絶しているが、やる夫ロワ等に代表されるAAキャラやAA作品を利用したパロロワとしては初めてのものである。 黎明期のパロロワ企画を確立させたロワとして重要なのが三大ロワ(ハカロワ、YGBR、どれロワ)である。 この三大ロワの台頭により大東亜共和国設定や原作キャラの役割に捕らわれず、 2chでのリレー小説として成立するバトルロワイヤルとしてのパロロワのテンプレートが作られたとも言える。 YGBRは原作キャラの役割を入れ替えたキャラバトに近いネタスレとしてスタートしながらも、 テンプレ改変を脱却して徐々にオリジナル展開に進んでいった。 また、現在のパロロワでは珍しい実在人物系オンリーのロワであり、 実在人物系では後のソニー歌手ロワや芸人ロワ等に繋がっていくが、 パロロワの歴史としてはフォロワーの少ないマイナー寄りの系譜にあたる。 どれみロワは三大ロワで唯一大東亜共和国設定を引き継ぎ、こちらもオリバトやキャラバトを意識した部分が見られる。 初期に完結した単一作品ロワとしては最も有名で、後にネギまロワ等の単一作品ロワ等に影響を与えてゆく。 どれみロワは2ch派生の外部板での進行に加え、コテハン同士の合議によって早い段階で優勝エンドが事前に決定し、 決まった路線に従って物語を進めたという点でも珍しいロワ。 初期の作品に当たる三大ロワで唯一の優勝エンドである点もまた重要であり、 外部板進行と馴れ合いという意味では結果的にしたらば避難後の時代を先取りしていたとも言えた。 三大ロワの中でも後の影響が最も大きいのはハカロワで、 以下のような要素はハカロワを始祖に後のパロロワに多く採用されるようになる。 ・原作バトル・ロワイヤル(42人)より遥かに人数の多い100人超での殺し合い ・同じクラスや組織でなく多数の作品からキャラクターを集めたクロスオーバー ・超人キャラと一般人キャラがある程度平等に戦えるようにするための能力制限等 現在のロワ企画で当たり前のように採用されているルールが決まったのもハカロワの影響が大きい。 アニメキャラ・バトルロワイヤル(アニロワ1st)登場まではハカロワルールがほぼのパロロワ共通テンプレのようにもなっていた。 当時のSSの大半は1話が1レス~数レスで収まるケースが多く、長文よりは単発ネタやリレーのテンポ重視の話が多かった。 この頃のロワスレは参加者も多いが、 原作の桐山無双に習い複数人が死体役で登場しても許される等序盤の死者の多さも中々派手であった。 なお黎明期である2001年の企画でありながら葱ロワは未だに企画として継続しており、事実上の再長寿ロワである。 発展期 2003-2005年 この頃になっても2chの横断企画としてのロワスレの勢いは衰えず、各地でロワスレが増え続けた。 この頃生まれたロワスレは以前のような原作設定を利用した妄想ネタスレではなく 三大ロワのようなパロロワリレーSSを作ろうという企画が大半になった。 バトルロワイアルパロディ企画スレ交流雑談所(交流所)がラウンジ板に生まれたのは2005年6月であり、 この時代から交流所が2chパロロワスレの全体統括としての役割を果たしていくようになる。 その後交流所はID表示歓迎・非歓迎で荒れてラウンジとクラウンでバラバラにスレが立つようになっていた。 パロロワwikiに収録されている項目や用語、見解等は大体この時代から後のものが殆どを占める。 話題的には交流所と同時期に生まれたジャンプキャラバトルロワイヤル(ジャンプロワ1st)が話題をほぼ独占していた。 1スレまるまるジャンプ1stの話題で埋まることも少なくなく、あまりの独占度合いから某ロワの話はやめろとか、 書き手ロワの原型とも言えるジャンプ書き手ロワがスピンオフで生まれるほど。 ロワスレ的にはこの辺りから長文化、ハイクオリティ化が徐々に目立つようになってくる。 ズガンが忌憚されるようになったのもこの頃で、1話死亡や人気・重要フラグ持ちキャラクターの死で多々荒れるようになる。 死体役登場などが散見されるのはこの時代までで、今後は限られた参加者からの死体役はほぼ見ないようになる。 この時代に完結した有名ロワはネギまロワとFFDQロワ1stぐらいで、 完結ロワの度合いで言えば既に冬の時代の兆候は見え始めていた。 ネギまロワは単一作品・単一作者による非リレー形式のロワという点で珍しく、後の非リレーロワ型ロワイヤルの先駆けとも言える。 作品の雰囲気としてはオリバトキャラバト寄りであり、 交流所においてメインで取り扱う三大ロワの系譜からは外れており話題になることは少なかった。 衰退期 2006年 ジャンプこと某1st最大の事件アルジャーノン、 そして同時期に活発化した荒らしの勉強男により交流所を巻き込んでロワスレが荒れに荒れた。 チートキャラが悪い、書き手が悪い、読み手様が指図するのが悪いなど 読み手書き手名無しコテを問わずスレ住人がバトロワを始めるほど酷い有様だった。 ジャンプ1stは荒れつつもかなりのスピードで進行して完結するかと思われていたが、徐々に勢いを落として停滞するようになる。 能力バトルと一般人の折り合いがつかないのが悪いとしてジャンプ2ndが分裂するが、そちらも同じように停滞してしまう。 そんなわけで交流所成立後のロワスレの中心であったジャンプが衰退し、 それ以外にもスパロボロワ、ラノロワ、アケロワ、葉鍵2ndといった有力ロワが軒並み停滞し、 2006年上半期は元気なロワがない冬の時代と言われた。 そんな中生まれたテイルズロワは堅調に進行しており、割と真面目に救世主として持て囃されていた。 一時期ロワスレの衰退は交流所の干渉や存在が悪いとの交流所悪玉論が生まれるほど荒れていた。 なお、この頃に交流所はラウンジを完全に離れてクラウンに移動するようになる。 アニロワの登場までロワスレでは過去ロワの古今東西をしつつ、読み手様叩きやジャンプロワ失敗要因の分析と反省 あるいはロワスレの悪質荒らしと化した勉強男を叩くと言った話題がループしており、末期の様相をしていた。 テイルズロワの勢いが落ちてきていよいよ末期かと思いかけた2006年末期にアニロワが登場する。 久々の大型企画ということもあり、停滞の打破として大いに注目されるようになる。 黄金期1(アニロワ1stの時代) 2007年 2007年のロワスレはほぼアニロワ1stが話題を独占するようになる。 アニロワ1stでは過去の教訓(特にジャンプ1st)を元に、ハカロワ時代の100人超から80人の身の丈にあった参加者数を採用。 善意の管理者に更新の負担を強いるようなまとめサイトではなく、皆で更新可能なまとめwikiを採用するようになる。 ラノロワで好評であったキャラクター別追跡表が採用される、期限付きのキャラ予約システムを採用する。 感想スレの荒れ防止や読み手様暴走抑止のために新たに毒吐きスレが採用されるようになった。 アニロワはキャプテン関連や幾つかのSSにより何度か荒れるも勢いは止まらず、 半年程で完結する大成功企画として認知されるようになる。 久々の成功ロワであるアニロワのテンプレートを利用したロリショタロワ、ギャルゲロワ等も順調に進行していた。 ロリショタロワは葉鍵板やアニメ板等に代表される 2chの板が取り扱うメーカーや作品等から離れた趣味性癖単位括りでのロワの走りで、 後の動物ロワやロボロワ等に繋がっていく。 アニロワの成功を受けてか、 その後は雑誌や特定作品単位ではなく漫画やギャルゲやロリショタといった緩い括りでの参加者招集が流行るようになった。 ギャルゲロワも勢い良く進み、アニロワから遅れること半年とはいえ1年でのスピード完結を果たす。 スクランロワはアニロワ1stと同日に完結し、アニロワ1stの影に隠れながらも1年以内に完結の大成功企画だった。 ジョジョロワやライダーロワに代表される単一シリーズのクロスオーバー系ロワもこの時期生まれ、 両者共に快調に進んで一年で完結する等、大成功企画のバーゲンセールであった。 参加者数は前述の反省から減少に転じ、 アニロワの成功を元に50~80程度の参加者選抜が好まれるようになったのもこの時代からである。 長文化もますます進行し、前編・後編など分割話で書き手が別々でリレーが行われるのが普通だったジャンプ1stの風習から 一人の書き手が話の山場全てを書き切るのが普通になるようになった。 同時に2chの規制バイバイさるさんの影響から、書き手の投下中はレスしないから支援レスを挟むのが普通になる。 アケロワから生まれたロワラジオツアーやロワ語りに古今東西クロスオーバー等、 各ロワ企画の横断や紹介によりロワスレの交流も進むようになる。 ズガンに関しては完全にネタとしても認知されつつ嫌われており、1行即死どころか1話死亡ですら荒れるようになった。 ズガンの定義が描写ほぼ無しの即死から1話死亡まで拡大されるようになる。 勉強男が大人しくなり、ロワスレ第二の荒らしキャプテンが活性化したのもこの時期。 交流所はキャプテンが乱立したロワスレの監視、埋めやリサイクル等で利用されるようになる。 キャプテンが乱立したロワの中ではカオスロワと漫画ロワが大化けしたという意味で有名。 2007年後期からハカロワ3rd最悪、 ロワスレ最悪の第三の荒らしギャグの人(G)がハカロワ3rdだけでなく交流所を粘着荒らしするようになる。 この粘着荒らしのせいで交流所はクラウンからこのしたらばの毒吐き別館に移転するようになった。 したらばのアク禁により行き場を失ったGは形式的に2chに残った交流所スレを荒らしつつ、アニロワ2ndのスレを荒らすようになる。 黄金期2(アニロワ2nd・漫画ロワ・ニコロワ1stの時代) 2008-2009年 大成功に終わったアニロワ1stを引き継ぐ形で生まれたアニロワ2nd、 キャプテンの乱立スレがまさかの番狂わせで大化けした漫画ロワ そしてダークホースとして成り上がったニコロワがアニロワ1st・ギャルゲ1st完結後の交流所の話題の中心になる。 ギャルゲ2ndやロリショタも上記3つに負けず劣らず話題に登る人気作だったが、 2009年までに完結せずに停滞しているのでカテゴリから外れ気味。 書き手ロワ2ndに登場している書き手は大体黄金期の頃に登場したロワ書き手が大半で、 こちらも内輪ネタながら異例のスピード完結をしている。 やりたい放題だったカオスロワも5期の完結により、 やっぱりやりたい放題のカオスながらもクオリティアップや物語重視の方向転換したのもこの時代から。 足掛け3年でスパロボロワも完結、衰退期には終了寸前まで追い込まれながらも見事な大復活を遂げて大団円を迎えた。 同じく4年越しでアケロワも完結、 テイルズロワやハカロワ3rdも本編完結など衰退期の余波を吹き飛ばすような完結ラッシュが続いていた。 また、ハカロワ3rdもこの時期にメインルートが完結し、ハカロワ2ndの失敗を吹き飛ばした感がある。 こちらは2ndの反省を取り入れNGありの全話直接リレーSSではなく、 NG無しの明確な分規制をシステムとして取り入れた初めてのロワとして知られている。 分岐システムはその後多ジャンルロワやマルチジャンルロワ等に採用され、 NGありの直接リレーSSとは異なるシステムとして確立するようになる。 この時期、2chにおける実質的なロワスレ総合板としての創作発表板2008年8月に誕生する。 サブカル板やクラウン等を彷徨って流浪の民と化していたロリショタロワはついに安住の地を見つけることとなる。 創発板誕生とともに生まれたkskロワも勢いがあり話題に登ることも多く、 安価などVIPの文化が多数ロワスレに持ち込まれるようになる。 同時にロワスレは板違いだから創発に行けという形で、 2ch各地を横断するネタスレとしての側面は事実上の終焉を迎えることになる。 2ch各板での交流こそ廃れるも、 この時期に生まれたパロロワクロスネタスレ等によりしたらばでのロワスレ間交流は相変わらず活発であった。 第二次衰退期 2010-2012年 2009年からアニロワ3rdやニコロワ2nd等が開始し、2010年頃はこれらにksk等の新興ロワが話題の中心となる。 2chで大規模規制が頻発し、書き手がロワスレにSSを投下できず代理投下を頼む、 勢いのあるロワスレにGが粘着する、 2chの人口が減りつつあることからロワ本スレが2chではなくしたらばに立つことが少なくない時代になった。 またアニロワ1stからの風習となっていた毒吐きスレの悪影響が叫ばれ、毒吐きを持たないロワスレも増え始める。 今までのようなリレーではなく個人サイトによるパロロワや 個人のロワ企画などリレーに依存しない非リレーロワ等のスレも散見されるようになった。 ここ最近は全体的に勢いが少なく、2012年現在新規の大型企画が少なく交流所では雑談メインの進行で進んでいる。 一応2011年にジョジョロワ2ndやなのはクロスロワ、永遠の終盤と言われたDQロワがついに完結する等ペースは悪くないものの、 話題の中心となるアニロワ3rd、ニコロワ2ndが停滞、2009年からの企画で完結作が無いことや話題作が少ないことから 交流所でも再びロワスレの停滞や衰退が語られるようになる。 2010年頃にはキャプテンもすっかり大人しくなって(飽きて?)消滅扱いに近くなっているが、 Gは現在も未だにロワスレを荒らし続けているようだ。 私的見解によるパロロワの系統・派生図 昔←─────────────────────────────────────────────────────→今 ┌────個人サイトによるオリバト・キャラバト系 │ │ 原作――キャラバトオリバト―┼YGBR──ソニー歌手ロワ・芸人ロワ等の実在人物系 │ │ │ ┌─────────────────┬─ネギまロワ │ / ├─非リレーロワ系 ├どれみロワ┴─┬──スクランロワ ───────┼─単一作品系ロワ │ │ ├─ジョジョ等単一クロスオーバー系 ├ハカロワ───┴─ジャンプロワ┬─アニロワ ──┼─主流系(アニロワフォロワー) │ │ ├─ロリショタロワ等性癖系 │ └ハカロワ3rd──┼─○ロワ等の分岐リレー制ロワ │ ├─カオスロワ │ │ │ │ └バトロワinモナー ……………………………………─┴──やる夫(系)ロワ 【コメント】 名前 コメント
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登録日:2019/03/03 Sun 19 25 30 更新日:2022/12/21 Wed 21 37 32NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 1部 ジョジョ ジョジョの奇妙な冒険 スピードワゴン ゾンビ ファントムブラッド ワンチェン 中博史 中国人 井戸田潤 屍生人 東洋人 毒薬 田中和実 鉤爪 食屍鬼街 ぼうやの耳………… おもしろいホクロあるね 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』の登場人物。 CV:田中和美(PS2ゲーム)/井戸田潤(劇場版)/中博史(TVアニメ) 【人物】 ロンドンの闇黒街『食屍鬼街』に店を構える東洋人で、ディオに毒薬を売っていた。 「~ね」「~あるよ」という、いかにもインチキくさい中国人の喋り方と「ウェヘヘヘ」「デェヘヘヘ」という何とも嫌らしい笑い方が特徴。 何気に優秀な占いの腕を持っており、ディオが(3部まで含めて)非常に長生きしたり、ジョースター邸から逃げ延びることなどをぴったり言い当てた。 こすずるい性格で、ジョナサンとディオのジョースター邸での戦いの後、 逃げ出して石仮面を盗んで一儲けしようと焼け跡を漁っていた所、生きていたディオに生気を吸われて屍生人となる。 その後はディオの側近として付き従い、最後の対決まで行動を共にしていた。 戦闘を行ったのは一度しかないが、その時は両手に長い鉤爪をつけていた。 名前の由来はイギリスの音楽ユニット「Wang Chung」。 【活躍】 食屍鬼街でディオに毒薬を売っている場面で登場。 ディオとはダリオを同じ毒薬を使って殺害した時からの付き合いである。 その後、証拠を手に入れるために食屍鬼街にやってきたジョナサンと、 協力を申し出たスピードワゴンに捕まってジョースター邸まで引っ立てられる。 描写はないがジョナサンとディオの戦いのどさくさに紛れて逃げ出したらしく、 ジョースター邸の焼け跡で石仮面を探して漁っていたところをディオに生気を吸われて屍生人化。 以降、側近としてディオに付き従う。 ディオの命令で波紋を修行しているジョナサンを襲撃したが、ズームパンチ一発で撃退され、ディオの隠れ家を探すための案内役として逃がされる。 しかし同時にディオに波紋呼吸法のことを伝え、気化冷凍法という対処法を生み出すきっかけになっている。 2012年のTVアニメ版ではこの襲撃の下りはカットされており、スピードワゴンがディオの目撃情報を頼りに追い、ディオは初見で波紋に対して気化冷凍法で対処している。 ウインドナイツ・ロットでの戦いでは出番はなく、ジョナサンに敗れて首だけになったディオを助けて姿をくらませる。 そして、ジョナサンとエリナが新婚旅行で乗り込んだ客船に密かにディオと共に乗り込み、船の乗客を屍生人に変えて大混乱を引き起こす。 ディオの空裂眼刺驚(スペースリバースティンギーアイズ)に貫かれ、瀕死となったジョナサンに止めを刺そうと襲いかかったが、 ジョナサンの最後の波紋で体組織を狂わされて船の外輪スクリューシャフトを止めてしまい、船を大爆発させてしまった。 【その他】 ワンチェンは屍生人の中では珍しく、積極的に血を求めている様子がない。 切り裂きジャックのように何かに執着して異常な行動を取ったり、 アダムスさんのようにいかにも化物という姿になることもなく、ディオの側近として殆ど人間のときと同じ思考で行動しているように見える。 ジョナサンを襲撃したときには他の屍生人のような様子だったので、 もしかしたら、ディオにより命令が無い限りは忠実な側近として動くように脳になにか細工でもしたのかもしれない。 彼は波乱の人生を送ったが183歳まで生きて追記・修正したね。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ジョジョ一部の脇役で一番好き。何だかんだ好き放題な人生を全うして、ある意味じゃ勝ち組かもしれない。 -- 名無しさん (2019-03-03 22 12 09) 名前がわんちゃんみたいでかわいい -- 名無しさん (2019-03-03 23 32 47) ディオのカリスマに魅入られたのもあるだろうけど、打算無しでディオに忠義を持っていたと思う。ある意味もう一人の父親みたいなものだったかもしれない。 -- 名無しさん (2019-03-04 00 23 07) なお、ディオは約120歳しか生きていない… -- 名無しさん (2019-03-04 12 45 36) ↑いや常識的に考えたら長生きなほうだろ。吸血鬼としてはそんなに長くないし大半が棺桶生活だったけど -- 名無しさん (2019-03-04 14 05 36) こいつといいアヴドゥルといい5部でボスの正体を見破ってしまったやつといい、ジョジョの占い師は凄腕だが凄惨な目に合う運命にあるのだろうか -- 名無しさん (2019-03-05 21 49 45) 運命に触れることができる人間は希少な才能を持つが不運になりやすい、みたいな荒木先生の世界観かもしれん -- 名無しさん (2021-05-07 13 53 13) こいつのページあるのか… -- 名無しさん (2021-05-07 14 57 02) ↑ワンチェン地味に超重要キャラだから…… -- 名無しさん (2021-05-07 15 25 30) 名前 コメント
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【イングラムM10サブマシンガン@バトルロワイアル】 小型サブマシンガン。 その小ささはサブマシンガンンの中でもトップクラス。 だが、発射速度が非常に速く、使いこなすにはそれなりの時間が必要。 又、その小ささ故に、しっかり押さえないとまともに撃つ事すら出来ない。 原作では桐山和雄に支給された。 ちなみに、桐山はこれを片手で乱射している。 さすが天才(?) 【はいぱーびじょんだいありー@未来日記】 12個存在する未来日記の内の一つ。 元々の持ち主は「5th」こと豊穣礼佑。 一日に朝 昼 晩の三回だけ未来が予知される。 他の未来日記とは違う点は、文章だけではなくその未来の様子が描かれた絵も映し出される所。 (それがどうしたんだ、とは言ってはいけない。) 情報量が他の日記に比べ圧倒的に少ないので、12個の未来日記の中では最弱。 又、未来日記を破壊されるとその日記の所有者は死亡する。 今ロワでの所有者は「桐山和雄」。
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ジョルノ・ジョバァーナ Giorno Giovanna 登場作品 ジョジョの奇妙な冒険 第5部「黄金の風」 種族 人間 性別 男性 一人称 僕 特殊能力 スタンド「黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス)」 「このジョルノ・ジョバァーナには夢がある!」 概要 第5部「黄金の風」の主人公。 歴代主人公ジョースター家の宿敵DIOと日本人女性との間に生まれた日英ハーフ。 本名は汐華初流乃(しおばな はるの)だが、イタリアで生活する都合上ジョルノ・ジョバァーナを名乗っている。 四歳のとき母親がイタリア人と結婚。幼少期に両親からかまってもらえず、さらに養父の陰での虐待や周囲からのいじめに苦しみ、人間性が捻じれかけてしまっていた。しかし、偶然にギャングの男を匿うことになり、その男から一人の人間として敬意をもって接してもらえたことから「人を信じること」を知り、その仁義にあふれる姿に正義と希望を見い出し、彼に眠っていた『黄金の精神』を呼び覚ますきっかけとなった。 父親は邪悪の化身DIOだが、彼はジョナサン・ジョースターの肉体を奪っており、そのためジョルノには誇り高きジョースター家の血が受け継がれたらしい。 しかし時にはDIOのような冷徹な面を見せることも。 ギャングによって腐りきった街を救うため、自らがギャングのボスになり街を救うことを決意。 DIOのカリスマ性とジョースター家の黄金の精神を併せ持ち、その覚悟の強さで多くの苦難を乗り越えていった。 外見 金髪で、前髪はコロネに似たようなカールをしている。胸元がハート型に開いた学ランを着用している。 胸とへその部分には、第5部のシンボルマークともなっているテントウムシのアクセサリーが付けられている。 性格 常に冷静で理知的、時には戯けてみせたりと味方をして何を考えているのか分からないと言われることが多い。 ジョースター家の正義感と覚悟の強さはしっかりと受け継がれており、機転が回る頭脳派な一面も備えている。 一方、相手が自身の障害となると考えればそれを躊躇なく排除するDIOにも似た冷徹な面も持つ。 その覚悟と器の大きさは、味方からも感嘆や敬意で表されるほどの「凄み」に溢れている。 能力 黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス) 破壊力 - C / スピード - A / 射程距離 - E(2m) / 持続力 - D / 精密動作性 - C / 成長性 - A テントウムシがモチーフの接近パワー型スタンド。 触れた物体に生命力を注ぎ込み、そこから動物や植物といった生物を生み出す能力を持つ。 生み出した生き物はジョルノの意思で生き死にが決められ、死ぬと元の物体に戻る。 過酷な環境下では、ある程度ならそれに適応した生物が生まれる。 生命に更に生命力を注いだ場合、過剰になった生命力が暴走を始め、動作やものの見え方が非常にゆっくりとなる。 もしこの状態で攻撃を受けると、ゆっくりとダメージを受けて行き必要以上の痛みを感じることになる。 チームでの戦闘にも有効な能力であり、ウィルスが散布された場所の物体に生命を与えヘビを生み出して体内のウィルスを中和する、てんとう虫のブローチに生命を与えたものを敵の衣類にくっつけて発信機代わりにする、銃弾に生命を与えてヘリコプターへの着弾後に木の根を張り巡らせて身動きを封じるなどの使用法が見られた。 また、人体の部位を生み出して負傷した箇所に移植、外傷の治療を行うこともできるが、単にパーツをつけるだけなので痛みを消すことはできない。 ラッシュ時の掛け声は父親を彷彿させる「無駄無駄無駄無駄···無駄ッ!」 +本ロワにおけるネタバレ 本ロワにおける動向 初登場話 028:Golden Weather Rhapsody 死亡話 : 登場話数 3話 登場時期 五部終了後 スタンス 対主催(主催撃破) 詳細 第28話「Golden Weather Rhapsody」にて初登場。 開始直後にトリッシュ・ウナと合流し、現状について話し合っていた時に多々良小傘が転がり込んでくる。 小傘から「女の人が私を男の人から逃がしてくれた」という事情を聞いたジョルノ達は現場であるポンペイへ急行。 ウェスと交戦し、鈴蘭の毒によって昏睡していた紅美鈴を助け出した。 同時に星型のアザの共鳴によって、ウェスへの奇妙な既視感を感じていた… 第49話「”HAIL”2U!」にて美鈴の治療を行い、彼女を治療した…のだが。 ウェスのスタンド「ウェザー・リポート」の攻撃が容赦なく降り注ぐ。 天候を操作し、自動車を凹ませる程の雹を無数に降らせたのだ。 しかし小傘の身を呈した行動によって助けられ、ウェスの投げた手榴弾の対処にも成功する。 ウェスの撤退後にトリッシュの無事を確認し、瀕死の状態となった小傘を治療しようとしたのだが…『残っていたもう一つの手榴弾』に気付いた美鈴によって突き飛ばされ、身代わりとなった美鈴は手榴弾の爆発に巻き込まれ死亡してしまう。 ジョルノ達は美鈴を弔った後、小傘の治療を行うべく彼女を抱えてポンペイを後にした。 第74話「何ゆえ、もがき生きるのか」でも半死状態の小傘を死なせないため、三時間もの間彼女の手を取り続けるジョルノ。 具合は一向に回復の兆しを見出せず、覚悟を決めて諦めようかという頃。 ふとした些細なきっかけからトリッシュのデイパックにあったスタンドDISCが小傘の方向へとコロコロ転がった。 スタンド「キャッチ・ザ・レインボー」のDISCは小傘の抜け落ちかけた魂の余白を補い、彼女の生命をこの世まで戻したのだ。 何が起きたのか分からない小傘は動揺するも、ジョルノたちはそのまま彼女への質問責めへと移ったのだった。
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ジョジョの奇妙な冒険と魔法先生ネギま!のコラボ作品。 ちなみにジョジョの奇妙なネギまの作者が書いている作品ではない。 龍宮VS美空・記憶スタンド編 龍宮&美空タッグVS 葉加瀬・密室スタンド編
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【ジョルノ・ジョバァーナ】00 話数 タイトル 作者 【ブローノ・ブチャラティ】00 話数 タイトル 作者 【パンナコッタ・フーゴ】00 話数 タイトル 作者 【ギアッチョ】00 話数 タイトル 作者 【リゾット・ネエロ】01 話数 タイトル 作者 002 それじゃとりあえず仲間を探そうか ◆EPyDv9DKJs 【ディアボロ】00 話数 タイトル 作者
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スーパージャンルバトルロワイアルの参加者名簿 スーパージャンルバトルロワイアルのネタバレ参加者名簿 スーパージャンルバトルロワイアルの第一回放送までの死亡者 スーパージャンルバトルロワイアルの第二回放送までの死亡者 スーパージャンルバトルロワイアルの第三回放送までの死亡者 スーパージャンルバトルロワイアルの第四回放送までの死亡者 スーパージャンルバトルロワイアルの第五回放送までの死亡者 スーパージャンルバトルロワイアルのゲーム終了までの死亡者
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アニメキャラ・バトルロワイアル2nd アニメに登場するキャラクターでバトルロワイアルを行うリレー小説企画の第2弾。 参加作品は前回同様、純粋なアニメ作品だけではなく漫画、ラノベ、ゲームを原作とした作品も混じっている相変わらずのカオスぶりである。 一応「設定はアニメ準拠で、原作の設定は差支えがない程度ならOK」という触書がある。 『原作設定を使ってはいけない』のではなく、『アニメに矛盾してはいけない』ということ。 参加作品はおよそ20作品。参加者は82名。 この2ndならではルールにのっとった展開で問題が出たことは今のところ無い。 ひとえに筆者の空気を読みぐあいと匙加減とその時のスレの議論という不確定要素に左右されやすい。 何事もほどほどに。 熱血、欝、王道、というカテゴリに収まらない読者の予想の斜め上を進む展開が比較的多い。 中盤~終盤以降は斜め上の変化球どころか消える魔球、むしろギガドリルブレイク級の超展開も続出。 恐らく主催者がロワを放棄して途中退場、その後一部の参加者により主催が乗っ取られるロワはこれが最初で最後に違いない。 また主催者の出身作品の関係上、『螺旋力』という特殊なステータスが存在しており、これによる参加者たちの戦闘能力のインフレも他のロワに例を見ないほど激しい。 主催サイドに敵対(≠参加者の救済)する外部勢力からの介入が発生してからはその傾向が更に顕著になってきている。 開始当初の議論では、支給品のひとつである『ソルテッカマン』が実用の可能な最大火力ではないかと推測されていたのだが…… 2009年2月22日未明、最終話『HAPPY END』によって見事に完結を迎えた。 怒涛の展開、総集編を含めて3日がかりの投下、間に休憩を挟みつつゲームブック形式の死者スレネタ…… そしてあらゆる意味で空前絶後の『ハッピーエンド』な終末は一読の価値あり。 主催者 螺旋王ロージェノム@天元突破グレンラガン 参加者 7/7【魔法少女リリカルなのはStrikerS】 スバル・ナカジマ / ティアナ・ランスター / エリオ・モンディアル / キャロ・ル・ルシエ / 八神はやて / シャマル / クアットロ 6/6【BACCANO バッカーノ!】 アイザック・ディアン / ミリア・ハーヴァント / ジャグジー・スプロット / ラッド・ルッソ / チェスワフ・メイエル / クレア・スタンフィールド 6/6【Fate/stay night】 衛宮士郎 / イリヤスフィール・フォン・アインツベルン / ランサー / 間桐慎二 / ギルガメッシュ / 言峰綺礼 6/6【コードギアス 反逆のルルーシュ】 ルルーシュ・ランペルージ / 枢木スザク / カレン・シュタットフェルト / ジェレミア・ゴットバルト / ロイド・アスプルンド / マオ 6/6【鋼の錬金術師】 エドワード・エルリック / アルフォンス・エルリック / ロイ・マスタング / リザ・ホークアイ / スカー / マース・ヒューズ 5/5【天元突破グレンラガン】 シモン / カミナ / ヨーコ / ニア / ヴィラル 4/4【カウボーイビバップ】 スパイク・スピーゲル / ジェット・ブラック / エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世 / ビシャス 4/4【らき☆すた】 泉こなた / 柊かがみ / 柊つかさ / 小早川ゆたか 4/4【機動武闘伝Gガンダム】 ドモン・カッシュ / 東方不敗 / シュバルツ・ブルーダー / アレンビー・ビアズリー 4/4【金田一少年の事件簿】 金田一一 / 剣持勇 / 明智健悟 / 高遠遙一 4/4【金色のガッシュベル!!】 ガッシュ・ベル / 高嶺清麿 / パルコ・フォルゴレ / ビクトリーム 4/4【天空の城ラピュタ】 パズー / リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ / ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ / ドーラ 4/4【舞-HiME】 鴇羽舞衣 / 玖我なつき / 藤乃静留 / 結城奈緒 3/3【R.O.D(シリーズ)】 アニタ・キング / 読子・リードマン / 菫川ねねね 3/3【サイボーグクロちゃん】 クロ / ミー / マタタビ 3/3【さよなら絶望先生】 糸色望 / 風浦可符香 / 木津千里 3/3【ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-】 神行太保・戴宗 / 衝撃のアルベルト / 素晴らしきヒィッツカラルド 2/2【トライガン】 ヴァッシュ・ザ・スタンピード / ニコラス・D・ウルフウッド 2/2【宇宙の騎士テッカマンブレード】 Dボゥイ / 相羽シンヤ 2/2【王ドロボウJING】 ジン / キール 82/82 外部リンク 支援サイト アニメキャラ・バトルロワイアル 2nd @wiki アニメキャラ・バトルロワイアル・セカンド 専用掲示板 スレッド アニメキャラ・バトルロワイアル2nd part0-1 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ1 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ2 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ3 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ4 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ5(実質6) アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ7 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ8 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ9 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ10 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ11 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ12 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ13 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ14 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ15 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ16 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ17 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ18 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ19 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ20 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ21 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ22
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【空条承太郎】 【DIO】 【エンヤ婆】 【東方丈助】 【吉良吉影】